3回目のブログになります。今回は、弊社の目玉事業である「酵素を使った排水処理」~高濃度有機排水処理CMシステム(酵素活性化法)~について説明させていただきます。

現在、使われているほぼすべての排水処理施設では、標準活性汚泥法という方式を採用しています。100年ほど前から使用されている技術です。随分と改良が加えられてはいますが、細菌・バクテリアの維持管理が難しく、高額のランニングコストがかかります。また、濃度が高い排水(汚れた水)の場合には処理がまったく出来ないというのが実状です。それと排水処理には、必ず余剰汚泥が発生します。

一方、新技術である弊社の酵素を使った排水処理では、酵素の触媒作用と酵素インフラから産み出される微生物群の働きで、これまで処理が不可能だった高濃度の排水も処理できます。また、微生物群を入れないので、維持管理がとても簡単です。しかも、これまでの標準活性汚泥法では、処理後には必ず発生していた余剰汚泥もほとんど出ません。ただ、無機物の物は若干残りますが。そのため、汚泥処理費用やブロアの電気代、ph調整剤や凝集剤などの薬品もほぼ使用しなくてよいため、ランニングコストは、従来の標準活性汚泥法のおよそ三分の一程度で済みます。また、酵素の力により、排水特有のにおいもほとんど出ません。

昨年の9月に、宮崎県の焼酎製造蔵元のM酒造様でデモをさせていただきました。芋焼酎の焼酎カスを廃液として、およそ1ヶ月間、廃液処理を実施しました。一般に水の汚染の指標を示す単位として、BODという値が使われていますが、BODの値が大きいほど、その水質は悪いと言われています。標準活性汚泥法では最大でBOD の値が1,000までしか処理できませんが、酵素を使った排水処理ではBOD 値100,000まで処理できます。デモでの芋焼酎の焼酎カスのBOD 値は63,000でした。結果は処理に成功。汚泥はほとんど出ませんでした。この結果に、M酒造の社長様も驚かれていらっしゃいました。ちなみに、M酒造様が検査機関に出された分析結果をみてみると、処理前の焼酎カス廃液のBOD 値63,000・ph4.0が、処理後にはBOD 値7・ph7.6へと変化。薬品を使用せずに、phが中性になっており、BOD値は1%未満となりました。

ところで、先日12日に、北九州市の国際会議場で「東アジア経済交流推進機構第10回環境部会」が開かれました。日中韓の三か国から参加があり、弊社も出席しました。その中で、弊社は、この「酵素を使った排水処理」について5分間のプレゼンを行いました。プレゼン後には、中韓の自治体を含め5者から商談を持ちかけていただきました。皆さん、驚かれていました。早速導入したいと言われるところもありました。

来週21日から23日までは、「びわ湖環境ビジネスメッセ2015」に出展します。お近くの方は、是非いらしてください。